直近の10Xは「Stailerをプラットフォーム化することを目指します」という方針をクリアにして、各所発信をしています。しかし過去にはStailerを「Whole Product」表現をしていたりしていました。

「プラットフォーム」と「Whole Product」どちらも一般的なソフトウェア開発の世界では一般的とは言い難い言葉です。

この2つの概念は矛盾するものなのか?対立するものなのか?両立するものなのか?このあたりを整理してお伝えできるようにするため、本記事をご用意しました。まずはそれぞれの言葉の意味するところを今一度確認しましょう。

プラットフォーム とは?

実はソフトウェアにおけるプラットフォームという言葉は「あまりに使われすぎているものの、そのコンテキストに依って定義が違いすぎる」という特徴を持っていると思います。

例えば各社のプラットフォームという言葉の用法の違いは、私が3分で検索した以下の3つの記事を読み比べるだけで感じていただけると思います。

そこで10XおよびStailerについてはプラットフォームという言葉を内部・外部的に定義をして発信をしています(以下、記事参照ください)。

Stailerはなぜプラットフォームであるか

Whole Product とは?

こちらは「聞き慣れないために一般的ではない」という性質の言葉です。しかしこれは提唱者の定義に則って活用を試みることができます。

「Whole Product」の出典はTheodore Levitt氏の著書、「マーケティング論」です。この概要についてはこのブログにて丁寧に説明されているため、ぜひこちらをご参照ください。

Levitt氏の定義するWhole Productには4つのステージがあり、Generic Productから徐々にそれらを補完する機能、サービス、そして保管サービスへと広げていくことで顧客の期待を完全に満たすプロダクトを達成できる、という概念です。先程のブログから図も拝借します。

Stailerは「パートナーが、ネットスーパーを実現できる」というコアプロダクトから、例えば「多様な外部システムを連携できる」といった機能によって期待プロダクトを目指し、さらに商圏分析サービスなどを通じて拡張プロダクトを満たします。

更にオペレーション構築のためのバックヤードやセンター倉庫の設計サービスと、その実現に必要な機能やインテグレーション等の顧客価値をより完全に満たしていくための「機能と非機能」のロードマップがあります。

これをすべて達成することで理想プロダクトを目指しています。

つまり、製品と、補完的なサービスによって顧客により完全な価値を提供する(ことを目指す)ため、StailerはWhole Productであると言えます。

つまり、2つは並立できる概念

どちらも定義の一般化が難しい用語で、用法が難しいことには変わりません。他方で、こと10XやStailerにおいてはこれら2つの用語で伝えたいことは全く別物であり、並立可能な概念である、と結論付けられます。

以上、10Xのメンバーからこのどちらかの用語をお聞きした際には、ぜひ上のテーブルで整理して捉えていただけると嬉しいです。

10Xはプラットフォームであり、Whole Productを創っている!と胸を張れるよう、また今日も明日も自分たちの現場でやっていきです。

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